PostgreSQLカンファレンス2015(11/27, 東京・品川)
東京に行き、PostgreSQLカンファレンス2015とJJUG CCC 2015 Fallに参加してきました。 今年はちょうど連日開催の形になって、JavaもPostgreSQLもメインで使っている自分としては嬉しい2日間です。
1日目はPostgreSQLカンファレンス2015。
PostgreSQLはもう10年以上使っているわりにはずっとエンドユーザ状態で、毎年コアな話には浅い理解しかできない部分もあるのですが、今年も有益な話が聞けました。
以下、特に興味があった部分のメモなど。
PostgreSQL 9.5について
- 待ちに待ったupsertのほか、bring index, grouping sets, row level security など、開発側・運用側にも嬉しい機能がいくつか追加される。
- upsertはupsert構文というよりはinsertの拡張なので、慣れてない人には少し難しいかも、と思いました。でもアプリ側で if(update(...)) するより素敵。
K1 あなたの知らないPostgreSQL監視の世界
- これまでプロセスベースや、一部の津尾系情報ビューだけ使っていたけれども、想像以上にたくさんの監視の方法とツールがあるんだなと認識をあらためました。
- トランザクションのチューニングなどは通常運用などでは気づかない事もあるので、ぜひ積極的にやっていきたいですね。pg_monzも試してみたい。
M2 PostgreSQLセキュリティ総復習
- ロールの設定がうまくできると、開発者ごとの権限にも柔軟に対応できそうだなあという印象をうけました。
- それ以外にも、接続方法の制限や暗号化など超大事。PostgreSQLにロックインできる環境なら、透過的ではなくても暗号・復号はPostgreSQLに任せちゃった方が良さそう。
- .pgpass、いつかはJDBCでも使えるようにならないかなあ。
K3 何が違うのか?PostGIS と最新版 MySQL の GIS 機能を徹底比較
- いまちょうどGISサービスの研究開発に関わっているので非常に興味深かった。
- 県境データなんかもどうやって実現されているのか、わかりやすかったですね。
- どういった用途からPostGISを使うべきなのかちょっと悩みどころ。限定的な座標半径とのあたり判定とかなら、PostgreSQL標準でもできるんだけど。
- fdw とかも試してみなければ...
M4 PGroonga の実装
- 全文検索、怖がらずに使えそう。
- 話し言葉検索とか揺らぎが大きい場合の検索には、トークナイザーや辞書の準備が大変そう。
- Groonga自体にもいろいろ派生(連係モジュール?)がありそうなので調べてみたい。
- elasticseachみたいなサービスとどんな有利不利があるんだろう?使い比べてみたい。
メモをたくさんとってたので、大してつぶやいてなかった